ドキュメント解析 / ドキュメントタイプ
プロンプト
プロンプトとは、生成AIに対して出す指示を指します。カルクペーパーでは、あらかじめ解析項目にプロンプトを記入しておくことで、処理の都度でプロンプトを記入する手間を省略し、日常の作業を大きく効率化することができます。
プロンプトの基本link
プロンプトの基本は、何よりもシンプルかつ構造的に記述することです。難しいことを考える必要はなく、AIにやってもらいたいことを端的に記述することを心がけましょう。例えば、請求書から請求日を取得する最も代表的なプロンプトは次のように記述します。
請求日を抽出してください。 # 回答形式 YYYY年M月D日 # 回答例 2025年1月1日 # 注意事項 - 和暦は西暦に変換してください。
カルクペーパーでは、プロンプトをマークダウン形式で記述することを推奨しています。マークダウン形式によるプロンプトの書き方を覚えることで、誰でも簡単に高精度なプロンプトを書けるようになります。
マークダウン(Markdown)形式とは?link
マークダウンとは、記号を使って文章に「見た目の構造」をつけるための、シンプルな書き方のルールです。例えば、行の先頭に#をつけると見出しになり、-をつけると箇条書きになります。テキストだけで「ここは見出し」「ここは箇条書き」といった構造を表現できるのが特徴です。
マークダウン形式の代表的な書き方の例
| 書きたいもの | 記号 | 例 |
|---|---|---|
| 見出し | # | # 大見出し ## 中見出し |
| 箇条書き | - | - りんご |
| 番号付きリスト | 1. | 1. 最初に |
| 強調(太字) | ** | **重要** |
| 区切り線 | --- | (横線が引かれる) |
#の数を増やすと見出しのレベルが下がっていく(#→##→###)のがポイントです。
マークダウン形式でプロンプトを書くメリットについては次の通りです。
AIに「情報の構造」が伝わりやすくなる
見出しや箇条書きで整理すると、AIが「どこが指示で、どこが条件で、どこが例なのか」を正確に読み取れます。長いプロンプトほど効果が大きく、指示の取りこぼしが減ります。
複数の指示を整理して渡せる
指示を要素ごとに区切ることができ、AIが理解しやすくなります。今回のように「回答形式」「回答例」「注意事項」が明確に分かれているので、指示が混ざらず伝わります。
自分でも見返しやすい・使い回しやすい
構造化されていると、後から一部だけ修正したり、指示を再利用したりするのが簡単になります。
プロンプトの基本構造link
プロンプトに記述される命令は大きく以下の3つに分類することができます。
- 基本命令
- 生成AIにやってもらいたい最も基本的な指示です。
例:抽出、要約、翻訳
- 追加命令
- 基本命令に追加して実行すべき指示です。
例:手順、ルール、禁止事項、回答形式
- 補足命令
- 基本命令に対して補足事項として実行すべき指示です。
例:注意事項、役割、回答例
まずは冒頭に基本命令を書くのがセオリーです。このプロンプトで果たすべき目的を書きます。その後、追加命令や補足命令を追記し、プロンプトを補強します。
Tips:追加命令・補足命令の違い
追加命令と補足命令は役割が似ていますが、以下のような違いがあります。
- 追加命令:基本命令と併せて原則として従うべき指示
- 補足命令:基本命令を補足し、参考または注意すべき指示
追加命令は原則として「こうしなさい」「これをやりなさい」という強制する指示であるのに対して、補足命令は「こうありなさい」「こう考えなさい」という参考の指示という位置付けとなります。プロンプトでは、追加命令と補足命令を組み合わせることによって、精度が高く、汎用性の高い指示を作成することができます。
先述した例を用いると次のように分類できます。
請求日を抽出してください。 → 基本命令 # 回答形式 → 追加命令 YYYY年M月D日 # 回答例 → 補足命令 2025年1月1日 # 注意事項 → 補足命令 - 和暦は西暦に変換してください。
プロンプトの例link
各分類別によく使うプロンプトは以下の通りです。
基本命令
- 抽出:請求書から請求日を抽出してください。
- 要約:議事録の内容を要約してください。
- 翻訳:注文明細を英語に翻訳してください。
追加命令
- 手順:アンケートから性別を抽出し、男性であれば質問1を抽出し、女性であれば質問2を抽出してください。
- ルール:見積書の見積り日が複数ある場合は、最新の見積り日を抽出してください。
- 禁止事項:注文書の注文先会社名を抽出してはいけません。
- 回答形式:YYYY年M月D日形式で回答してください。
補足命令
- 注意事項:請求日と発行日は異なります。誤って抽出しないように気をつけてください。
- 役割:あなたは会計・税務の専門家です。
- 回答例:例えば¥20,500のように回答してください。
CSV形式でデータを抽出するlink
プロンプトは、データを表形式(CSV形式)で抽出するか、そうでないかで書き方が変わります。
プロンプトを表形式(CSV形式)で抽出するかどうかの判断となるのは、データ取得および書類作成において次の3つの要件を満たす場合です。
- 書類作成用テンプレートのファイル形式がExcel形式である
- 1つの項目が複数の値を持つケースがある
- 表形式のデータを列単位でなく、行単位で取得する
*CSV展開機能は書類作成用テンプレートのファイル形式がExcel形式の場合のみ使用できます。WordやPowerPointの形式では使用できません。
CSV形式でデータを抽出する代表的な例は請求書の請求明細(例:品目、数量、金額)や、注文書の注文明細(例:注文品、数量、金額)などが挙げられます。いずれも各項目が複数の値を保持する場合があり、さらに行単位で有効なデータを保持することがポイントです。